先週は義父の一周忌で四国に行きました。

そこで、お寺の若いお坊さんが
いい話を教えてくれました。

日本全国に五重の塔があります。

それぞれが何百年、
あるいは千年以上の歴史を
持っています。

地震の多い日本で、
どうしてそれらが倒れることなく
残っているか?

それは構造に秘密があるそうです。

五重の塔の真ん中には
「心柱」と言う一本の大きな柱が
立っている。

この「心柱」がいざという時の支えとなって、
たとえ地面が揺れ、建物が揺れても
ゆっくりと元の状態に戻す働きをしている
というのです。

人生もこれに似ている。

いろんな試練や困難があっても
自分の真ん中に「心柱」を持っている人は
倒れそうでも倒れない。

日々「南無妙法蓮華経」と唱えて生きる
それがその「心柱」だと思う、
とそのお坊さんはおっしゃっていました。

なるほどいい話ですね。

変化の大きな時代、
そして人生さまざまに山あり谷あり、
倒れそうでも倒れない
自分自身を支える「心柱」は何だろう。

この一週間、そんなことを考えました。

お坊さんは日蓮宗ですので、
お題目を唱えながら生きる、
あるいはその信仰心と表現されました。

キリスト教的にいえば
「神様が共にいてくれるから
絶対に大丈夫」という感覚だと思います。

「神様は越えられない試練は与えられない。
だから必ず道がある」と言いますね。

私はじつは日本人には、
意外とこんな心が備わっていると思います。

「お天道様が見ておられるよ」
という心です。

良い行いをすれば良い報いが、
悪い行いをすれば悪い報いが来るという法則を、
長い歴史のなかで体得してきているのではないでしょうか。

誰も見ていなくても、
他人から評価されなくても
努力すること、正直であること、誠実であること、
そして親切にすること、
それを良しとする気質が日本人にあるように思います。

一緒に法事に参加していた娘は、
「あれって、ブレない軸をもてっていう話だよね~」
と言っていて、
なるほど、そういう表現もあるのかと思いました。

似たような意味で用いられるたとえ話で、
大木の話があります。

大きな木であればあるほど
地面の下、見えないところに
大きく根を張っている。

そうであってこそ、
雨風にも倒れることなく
枯れることもなく立ち続けることができる
という話です。

私たちの人生で「根っこ」になるものは
何でしょうか?

いろんな困難にあって、思うように行かないときも、
見えないところで、倒れないように
しっかりと支えている土台になっているもの・・・。

たとえば、
こうありたい、こんな人になりたい
というビジョンを持つこと。

「座右の銘」を持ち
それに従って生きること。

身近な人と信頼関係を深めること。

家族の絆。

いろいろあるでしょう。

これは人それぞれだと思いますし、
これだという正解はないかもしれません。

自分にとって、
人生における「心柱」は何だろう?
「根っこ」となるものは何だろう?

忙しい日々の中にも足を止めて、
ゆっくり考える時間を、ぜひ持ってくださいね。