新しい年号「令和」が発表されました。

いよいよ新しい時代が始まりますね。

西暦とは違った日本独特の年号。
日本では西暦と年号が混在していますが
違和感なく使い分けている、
これが不思議なところです。

我が家の娘達は皆平成生まれなので
私が昔の好きな音楽を聞いていたら
「いかにも昭和の音楽だね」とか言ってきます。

年号が一つの時代を表し、
世代を表しています。

「でも、そのうち私達も子供たちの世代から
『わあ、いかにも平成だ』って
言われる時が来るよ」と娘達は笑っています。

個人的には、出典元が
私の大好きな場所、太宰府に縁があるということで
うれしく思っています。

太宰府での歌会、梅花の宴で読まれた歌が
「万葉集」に收められていて、
「令和」は、そこからの出典です。

 時、初春の令月にして
 気淑く風和らぎ
 梅は鏡前の粉を披き
 蘭は珮後の香を薫らす

 とき、しょしゅんのれいげつにして
 きよくかぜやわらぎ
 うめはきょうぜんのふんをひらき
 らんははいごのこうをかおらす

じつは、昨年末のベストセラー「日本国紀」、
私も夢中になって読んだのですが
そのなかで一番心に残っているのが「万葉集」のことでした。

現存する日本最古の和歌集で
その中には天皇や皇族、豪族だけでなく、
兵士、農民などの一派庶民
そして遊女、乞食の歌まである。
優れた歌の前では身分は問われない。
1300年も前にこんな豊かな文化があったんだと。

それを実感したのが
今年の1月に亡くなった母の言葉でした。

母は晩年期、水墨画の先生をし、
また俳句を趣味として過ごしました。

「農作業をしながら、
四季折々の日常生活を俳句にする、
本当に楽しかった」と
しみじみ語っていたのです。

その言葉が、1300年前の人たちと
つながりました。

俳句の心を持つことで、
母にとって農作業は
決してつらい労働ではなかったのです。
むしろネタの宝庫だった(笑)
人を愛し、自然を愛する、
素朴な生活の端々を言葉にする。

豊かな心、幸せな人生のヒントが
あるように思います。

日本人として、そのような文化伝統の中に
生きていることもありがたいことだなあと
しみじみ思います。