1998年9月、
もう20年以上も前のことになります。

当時のローマ法王、
ヨハネ・パウロ二世のお言葉が
ニュース記事で紹介されました。

「占いに頼らず神に祈りなさい」というタイトルの記事です。

ヨハネ・パウロ二世はローマ南郊での日曜ミサで、
星占術や霊感占いに走る社会的風潮を戒め、
神への祈りの重要性を改めて訴えた。

夏の休暇から仕事や学業に復帰する九月を迎えて
今後の計画をたてるにあたり、法王は
「星占いや霊感占いは役に立たない。神に祈りなさい」
と諭された。

イタリアでは占いが大人気で、
イタリアの国営、民放テレビには
星占いやタロットカード占いの定時番組がある位だ。

こんなニュースでした。

世界のカトリック教会の中心であるイタリアでも
みんな占いが大好きなんだというのが意外で、
興味深く思いました。

そして何よりもヨハネ・パウロ二世のお言葉。

「星占いや霊感占いは役に立たない。神に祈りなさい」

当時、日々占いで人生相談を受けていた私は、
「いやいや、占いはけっこう役に立ちますよ」と思う一方で
「その通り!!」と心の中で叫んでいました。

「占いに頼らず神に祈りなさい」

私の占いに対するスタンスと同じだなと感じました。

占いの鑑定データはたしかに参考になります。
しかし、あくまでも参考でしかありません。

占いは役に立ちますが、すべてではないのです。

人間の心は私達が思っている以上に
ずっと精緻にできています。

だから最後は、神に祈るような気持ちで答えを出すほうが
当たっているのです。

人生の岐路に立った時、
どちらのほうに進んだら良いのか?
どちらを選択したら良いのか?

そういうことに対して
じつは私たちの心の奥には
一つのナビゲーションのようなものがあって
ちゃんと「こちらだよ」と示しています。

それは、自分自身が本当に幸福を感じることができる
その場所へと示しています。

神に祈って答えを求める。
瞑想して、自分自身の心に静かに尋ねる。

どちらでもかまいません。

ただ真剣に、深刻に神に祈るような気持ちで
一つの選択、決断をする。

静かに自分の心に尋ねてみる。

ゴーサインが出ているか、
それともストップと聞こえるか?

その声に従ってみるのです。

そのほうが、間違いなく正しい選択になっています。

万一、その決断が間違っていたとしても、
祈って決めたことであれば、
必ず神様がフォローしてくれる、
具体的には、次のチャンスを準備してくれている。
自分自身が気づかないところで、
見知らぬ人の手をとおしてでも、それはなされる。

そういうことを、たくさん経験してきました。

神様は私たちの人生を、劇的に演出してくれています。
私たちはそれぞれが、ドラマの主人公なんです。

「占いに頼らず神に祈りなさい」

私なりの解釈ではありますが、
ローマ法王のお言葉はとても真理を突いていると思いました。

そしてその後20年間以上にわたり、
私のキャッチフレーズとして
ずっと使わせてもらっています(笑)

自分の心の中にある「ナビゲーション」。

それは「良心」とも言えるし
英語では「Feeling]と表現します。

これは実に深い話であり、
これからの時代を幸福に生きていこうとする上で
超重要なキーワードになると思います。

これからもメインテーマとして扱っていきますね。