これから10年間、耐震工事で閉鎖される直前の今村天主堂へ行きました。

6月から次の100年につなぐための耐震工事が始まるということで、昨日今日と2日間だけの特別公開です。

109年前に建てられたレンガ造りの天主堂の素晴らしさに改めて感嘆。

案内の方に色々教えてもらいました。

珍しい双塔づくり。塔の一つは鐘で、もう一つは2階に上がるための螺旋階段(傷んでいて近年は使用されず)。

江戸の禁教時代を越えて信仰を受け継いできたキリシタンたちに感動し、赴任した神父は「ぜひこの地に聖堂を」とドイツに何度も手紙を出し、主にドイツの信徒たちからの寄付によって建てられた。

1回目に送られてきた寄付では、地盤工事しかできなかった。再度手紙を書いて募った寄付でようやく地上部分が建った。

柱、石、瓦、レンガなどは地元各地の最高の材料が使われている。竹ではなく木材でコウモリ天井(傘に見立ててそう呼ばれる)を組むのは大変だった。

建設に奉仕した信徒たちには、禁教時代を越えて、天主堂を建てることがどれほどの「喜びと希望」だったか?

そんなことを教えてくれました。

実家から約3kmのところなので、ご先祖様も何らかの関わりがあったかもしれません。(迫害したほうか、守ってあげたほうかは・・・?)

10年後、ここに再び来るときは自分たちはどうしているだろうね?家族でそんなことを話ししながら後にしました。

追記
2016年の熊本地震の影響もあったようです。一部、壁のヒビも見かけました。歴史に残る建造物を維持するのも簡単ではありませんね。総工費見積もりが25億円。8割は国、県、町から支援を受ける目処が立っているそうです。残り2割は信徒さんたちで・・・とのことでした。