前回は、20代の頃、人間関係を楽にする方法ということで
営業の先輩から血液型占いを教えてもらった話をしました。

血液型占いそのものは、科学的に何の根拠もないと
最近では否定されていますが、
人はワンパターンではない、
タイプ別に接し方を変えてみるということは
当時の私にとても大きなヒントになりました。

人の悩みの多くは人間関係。

コミュニケーションに苦手意識がある人、
シャイで人見知りだという人は少なくないと思います。

でも、コツが分かればずっと楽になります。
今回は、コミュニケーションに役立つ
目からウロコの2つのヒントを紹介します。

一つは「ザイオンス効果」
もう一つは「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」です。

「短時間で人から信頼を得る方法って
あるんでしょうか?」

という質問に対して、
精神科医であり作家の樺沢紫苑先生は

「ない!」「ありません!」
と断言されていました。

人が親しくなる、信頼関係を築くというときに、
もっとも大きな要素は何でしょうか?

それは「接触頻度」だというのです。

だから、まだ会って間もないのに
短期間で信頼関係を築くというのはありえないと。

ちょくちょく会ったり声をかけたりして、
その回数が増えるほど好印象になる。

これは心理学では「ザイオンス効果」と
名付けられています。

人と親しくなるんは
回数を重ねるしかないのです。

「元気ですか?」
「大丈夫?」
「うまくいってますか?」

挨拶したり、
雑談したり、
ちょくちょく声を掛けることで
親しくなる。

それががわかれば、人間関係も
かえって気が楽かもしれません。

信頼関係を築かなければ・・・と、
無理に気を使いすぎる必要もないわけです。

そしてもう一つ、
コミュニケーションに関して大きなヒントがあります。

人のコミュニケーションは
言葉によるものよりも、
非言語によるもののほうが、
相手に伝わっているという話です。

非言語コミュニケーションというのは
顔の表情とか視線、身振り、手振り、
体の姿勢、相手との距離の置き方、
そういった「言葉以外の手段を用いた」
コミュニケーションです。

たとえば外国に行ったときのことを考えてみます。

えーっと、英語ではどう話したらいいんだろう。
こう言ってこう言って・・・と
頭の中で組み立ててから、言葉にする。

それでもうまく伝わらなかったりして
ますます混乱します。

そういうときは本能的に
なんとか意思を伝えたい!と
身振り手振りで伝えようとしますよね。

何を語るかとか、正しい表現だろうか
とかいう以上に
もうほとんどジェスチャーです。

そしてそれで伝わったりします。

言葉によるコミュニケーション以上に、
非言語コミュニケーションのほうが大事、
これは大きなヒントですね。

「目は口ほどに物を言う」という
ことわざのとおりです。

「ザイオンス効果」
「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」
この2つを知っているだけで、ずいぶん楽になりますよ。